オスロでは今冬から、大気汚染の深刻な日に限り道路通行料が通常の5倍に引き上げられる見通しだ。自動車の通行量を減らす環境対策の一環。ザ・ローカルが23日伝えた。
通行料の引き上げは、オスロ市議会および同市が所在するアーケシュフース(Akershus)県の議会での承認を経て実施される見込み。乗用車の通行料は160ノルウェークローネ(20ドル)に、大型車は480ノルウェークローネにそれぞれ値上げされる見通しだ。
調査によると、道路通行料をこの水準まで引き上げれば、オスロ市内の車両通行量は27%減ると予想され、大気汚染物質である二酸化窒素(NO2)の排出量削減が期待できる。昨冬には大気汚染が深刻な日が計4日あった。
ただ、ノルウェー自動車連盟(NAF)は、市当局はこうした緊急対策よりも、駐車場やシャトルバスを拡充して通勤客のパークアンドライドを促すなど、長期的解決策を提案するべきと訴えている。同市は昨年10月、大気汚染の軽減に向け2019年までに市中心部への乗用車乗り入れを禁止する方針を打ち出し、自転車専用道路を2路線敷設する計画も進めている。[環境ニュース]
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