中国自動車最大手、上海汽車傘下の英MGモーターが、イングランド中部ロングブリッジ工場での生産を終了する。生産機能を全て中国に集約する方針だ。同社の発表を元に、BBC電子版が伝えた。
これにより従業員25人が整理されるが、営業やマーケティング、アフターサービスの機能は残すという。また、デザインエンジニア400人と上海汽車の技術センター従業員、MGモーターの従業員は維持する予定だ。
MGモーター(当時はMGローバー)は2005年に経営破たん。中国・南京汽車(現在は上海汽車傘下)が同社を買収し、生産をほぼ中国に移していたが、2011年には16年ぶりに新モデルのセダン「MG6」を発売。その後、小型車「MG3」の生産にもこぎ着けていた。
自動車製造取引業者協会(SMMT)によると、MGローバーの1~8月の販売台数は2,300台。前年同期比18%増えているが、市場シェアは0.14%にすぎない。[M&A]
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