ローマのビルジニア・ラッジ市長は21日、2024年夏季オリンピック(五輪)の招致から撤退する方針を表明した。招致レースに参加するのは、これでパリ、ブダペスト、ロサンゼルスの3都市となった。ANSA通信などが伝えた。
ラッジ市長は撤退の理由について、多額の債務を抱える同市は、巨額の五輪開催費用を負担する余裕はなく、財政崩壊を招きかねないと説明した。ラッジ市長所属の新興政党「五つ星運動」は、これまで一貫して五輪招致に否定的だった。
ローマ市は2020年の夏季五輪にも名乗りを上げていたが、当時のモンティ首相が国の財政問題を懸念し、断念した経緯がある。また、米ボストンとハンブルクもそれぞれ2015年7月、同11月に立候補を取りやめている。
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