世界で最も持続可能性の高い都市はチューリヒ――。オランダの建設コンサルティング大手アルカディス(Arcadis)が公表した「2016年持続可能都市インデックス」で明らかになった。欧州は上位20都市のうち16都市を占めている。
同社はシンクタンクの経済ビジネス・リサーチ・センター(CEBR)と共同で世界の主要100都市を対象に調査を実施。生活の質、環境、経済力の3分野にわたる計32項目のデータを総合し指数を算出した。
首位のチューリヒの指数は74.6%。同市は、環境と経済力の分野でそれぞれ1位、5位に立ったものの、生活の質では27位にとどまっている。報告書では、同市が人口1人当たりの電力消費量を2050年までに2,000ワットに抑える計画を進めている点や、公共交通機関が整備されていることなど、環境面での取り組みを高く評価。一方、生活の質については、生活コストやワーク・ライフ・バランスに改善の余地があるとした。
全体で2位はシンガポール(74.1%)、3位はストックホルム(73.9%)だった。これにウィーン(73.4%)、ロンドン(73.2%)、フランクフルト(70.6%)が続く。欧州からはほかに、ハンブルク(8位)、プラハ(9位)、ミュンヘン(10位)がトップテンに食い込んでいる。
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