英中銀イングランド銀行は13日、プラスチック製の新5ポンド紙幣の流通を開始したと発表した。故ウィンストン・チャーチル元首相の肖像を採用している。
イングランド銀は今回、4億4,000万枚の新5ポンド札を用意。イングランドとウェールズの銀行窓口や現金自動預払機(ATM)などに配布した。なお5ポンド札が引き出せるATMは全体の7%のみで、実際に目にするには1週間ほどかかりそうだ。
従来の5ポンド札は来年5月5日まで使用できる。それ以降は法定通貨としての効力を失うが、引き続きイングランド銀での交換は可能だ。プラスチック紙幣は他にも、2017年夏に小説家のジェーン・オースティンの肖像を採用する10ポンド札、2020年までに画家のジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーが描かれた20ポンド札がそれぞれお目見えする予定。
新5ポンド札の印刷は、英ドゥラリュ(De La Rue)が担当。次世代の偽装防止技術が導入されているほか、耐久性に優れ、従来紙幣よりも少なくとも2.5倍長持ちするとされる。イングランド銀はプラスチック紙幣の導入により、向こう10年間で10億ポンド近くを節減できるとみている。
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