スウェーデンの法医学庁は9日、来年3月までに難民申請者の年齢の医学的判定を開始する計画を明らかにした。18歳未満の未成年かどうかを、歯や膝関節の検査により認定する。
スウェーデンは昨年、保護者を伴わない子供や若者の難民を欧州で最も多く受け入れたが、年齢不詳の場合も多く、18歳以上と断定できない場合は未成年として登録している。この結果、各自治体からは大人とみられる人物が未成年者向け施設や学校に紛れ込んでいるとの苦情が寄せられていた。移民庁によると、保護者を伴わない自称15~17歳の難民のうち、70%は年齢を偽っている可能性があり、1万5,000~1万8,000人の年齢判定が必要とされている。
政府はこれを受け、法医学庁に医学的な年齢判定制度の確立を要請していた。同庁によると、年齢確認には親知らずの発育状態の検査と膝関節のMRI検査の2つの手法を用いる。12月までに入札により検査を実施する歯科医院やMRI検査機関を選定し、来年3月までに開始する計画だ。
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