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ノルウェー、ロシア国境にフェンス設置へ

ノルウェー政府が、ロシア国境にフェンスを設置する。国境を越えて欧州入りする難民を抑制するのが狙い。政府筋の話を元に、ロイター通信などが24日伝えた。

フェンスが設置されるのは、欧州自動車道路E105号線沿いのストールスコーグ(Storskog)検問所の周辺部分。フェンスの高さは3メートル、全長は200メートルで、向こう数週間以内の設置完了を目指す。

移民局によると、2015年にノルウェーに流入した難民申請希望者は3万5,358人と、前年の1万1,480人から3倍に膨らんだ。うち5,500人近くがストールスコーグ周辺から流入し、大部分はシリア出身者。ロシア国境では、徒歩や車での越境は規制されており、自転車が合法的に検問所を通過できる唯一の手段となっていた。

欧州では昨年以降、中東・アフリカから移民・難民が大量に流入している。この抑制に向け、北欧などの複数国が国境管理を強化しているほか、流入経路に当たるハンガリーやスロベニア、オーストリア、ブルガリアなどが国境にフェンスを設置しており、人の自由な行き来を約束するシェンゲン協定の形骸化が指摘されている。

なお、ロシアは冷戦期にノルウェーとの国境付近に設置したフェンスのうち総長約196キロメートルを維持している。ただ両国は冷戦後に、短期滞在ビザの取得義務を撤廃。両国間の年間渡航者数は、冷戦期の5,000人から、25万人近くまで急増している。


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