独ルフトハンザ航空の客室乗務員労組UFOは24日、先に経営側と賃金引き上げや年金制度の改革で合意したことを受け、組合員による投票を実施し、87.36%が賛成したと発表した。長期にわたる紛争に幕が降りた格好で、同社は今後、パイロット労組との交渉に焦点を当てる。
ルフトハンザは客室乗務員の賃金を2016年1月~2019年6月の3年半で段階的に5.5%引き上げるほか、既に一時金として3,000ユーロを支払った。向こう5年間は強制解雇を行わない。年金制度は今後、最終的な年金受給額を保証する代わりに、給与の5.2%分を年金基金への積み立てに回すことで金利の変動リスクを従業員が負う格好となる。
これにより、同社は数千万ユーロの労働コストや数億ユーロの年金支出を削減でき、今年の税引き前利益を押し上げられるとしている。
なお、同社は先にパイロット労組VCと早期退職制度などをめぐる一連の交渉を打ち切った。経営側は協議再開に前向きな姿勢を示しており、双方は現在、それぞれの立ち位置を見直している状況だ。[労務]
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