飛行機と飛行船の特徴を併せ持つ世界最大のハイブリッド航空機「エアランダー10」が24日、2回目の試験飛行を実施したものの、着陸に失敗してコックピットを損傷した。製造元の英ハイブリッド・エア・ビークル(HAV)によると、けが人はいない。BBC電子版などが伝えた。
同機は、イングランド東部ベッドフォードシャー州のカーディントン(Cardington)飛行場で着陸する際、前方部分が前のめりになる格好で地面に墜落した。
HAVの広報担当者は、「飛行は全て順調で問題があったのは着陸だけだ」とコメント。機体からぶら下がっている線が電柱に当たったとの目撃情報もあるが、同社はこれを否定している。1回目の試験飛行は17日に実施していた。
「エアランダー10」は全長92メートルと最も大きいとされる民間旅客機より15メートルほど長く、全幅は43.5メートル。価格が2,500万ポンドと、エアバス「A380」の2億8,700万ポンドより大幅に安く、2021年までに年間10機の生産を目標としている。
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