トルコ南東部のガジアンテップ(Gaziantep )で20日午後10時50分ごろ(現地時間)、結婚式の参加者を狙った自爆テロが発生し、51人が死亡、69人が負傷した。エルドアン大統領は、実行犯は12~14歳くらいの子供1人で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が事件の背後にいるとの見解を示した。BBC電子版などが伝えた。
事件現場は少数民族クルド人が多く住む地区で、結婚式もクルド系の人々によるものだった。爆発は式が終盤に差しかかり、参加者が通りで踊っている最中に発生。現場からは犯人が使用したとみられる自爆用ベストが見つかった。犠牲者のうち少なくとも22人は14歳未満の子供だったとされ、けが人のうち17人は重傷だという。
ガジアンテップはシリア国境近くの街。米国主導の連合軍と連携するクルド人武装勢力は先に、シリア側国境のマンジビ(Manbij)にあったISの拠点を奪っており、こうした攻勢に対する報復との見方が出ている。
トルコでは昨年10月に首都アンカラで100人以上が死亡し、同国史上最悪となった自爆テロや、今年6月に最大都市イスタンブールのアタチュルク国際空港で銃撃や爆発により41人が死亡した事件など、多数の市民が犠牲となるテロが相次いでいる。
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