来年9月に総選挙を控えたノルウェーで、最大野党・労働党が支持を広げている。最新の世論調査の結果として、現地紙アフテンポステンが19日伝えた。
調査は8月15~17日、1,001人を対象に電話インタビュー形式で行われた。
それによると、労働党の支持率は36.1%に上り、ソルベルグ首相率いる保守党の24.7%を大きく上回った。連立相手の進歩党は13.7%にとどまった。来年の総選挙まで労働党が現在の水準の支持率を維持できれば、他党と連立を組み政権を奪取できる可能性も出てきた。
一方、次期首相については、労働党のストーレ党首がふさわしいとする人は45%で、ソルベルグ首相は37%だった。
労働党に追い風が吹いている背景には、進歩党の影響力の低下がある。これまで同党は難民に対する強硬姿勢で支持を集めてきたが、政府が入国管理を実施したことや、近隣国による国境管理の強化で流入数は減少し、これに比例して支持率も低下したとみられている。
ノルウェーでは昨年、難民申請件数が3万1,145件に上った。しかし今年前半は1,678件にとどまり、1997年以降で最低水準となっている。
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