オランダでは、大気汚染による健康被害が1日当たりたばこ5.3本分に相当――。環境保護団体Milieudefensieが、このような調査結果を明らかにした。
調査はオランダの393の自治体を対象に、公共医療サービスのGGDアムステルダムなどの科学者が確立した手法を用いて大気汚染の深刻度を受動喫煙の本数として数値化した。それによると、最も汚染されているのはロッテルダムで1日当たりたばこ6.8本分に相当。首都アムステルダムは6.4本だった。汚染が最も少なかったのはフリースラント州のフリーラント(Vlieland)だが、それでも2.8本分に達している。
同団体は「ここ最近は、たばこよりも車や集約農業、石炭火力発電などによる受動煙が増えている」とコメント。先には大気質の改善を求めて政府を提訴しており、向こう6カ月以内に大気汚染物質の排出量を欧州連合(EU)の上限目標まで抑えるよう要求している。[環境ニュース][EU規制]
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