トルコ東部のエラズー(Elazig)にある警察本部で18日午前9時20分ごろ(現地時間)、自動車爆弾が爆発し、警察官3人が死亡、146人が負傷した。フィキリ・ウシュク国防相は、トルコからの分離独立を目指すクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」が事件の背後にいるとの見方を示している。前日夜には、南東部バン県の警察署でも自動車爆弾による爆発があり、市民を含む3人が死亡している。ロイター通信などが伝えた。
エラズーでは警察本部のすぐ外で爆発があり、建物内部も激しく損傷。事件発生時は既に業務が開始しており、多くの警察官が署内にいた。建物の外では木々が倒れたほか、地面が大きくえぐられ、爆発の大きさを物語っている。ウシュク国防相は事件を受け、「人々はPKKの本当の姿を見た」と非難している。
PKKは昨年来、トルコ南東部を中心に警察やトルコ軍の拠点に対する攻撃を仕掛けているが、エラズーはこれまで標的とされていなかった。
バン県では3人が犠牲となったほか、73人が負傷。同県はイラン国境にほど近く、犯行声明は出ていないものの、県当局はPKKによる犯行との見方を示した。
なお、南東部クズルテペ(Kiziltepe)とディヤルバクル(Diyarbakir)でも10日夕、警察車両を狙った爆弾テロが発生。少なくとも計8人が死亡、37人が負傷している。
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