ベラルーシ南西部のブレストを経由し、列車で欧州連合(EU)に流入する難民が増えている。隣国ポーランドに向かう乗客の大半はロシアのコーカサス地方や中央アジアの旧ソ連諸国の出身者だという。ドイチェ・ウェレが10日伝えた。
ブレストはポーランド国境の近くに位置する都市で、このルートはベラルーシからポーランドに移動する最も速く安い手段であるため、難民の間で人気が高い。毎朝、ポーランド東部テレスポル(Terespol)行きの列車に多くの難民が殺到するため、切符を買うことさえ難しくなっているという。ブレストではこうした難民の増加に伴い、鉄道職員や国境警備員、警察官などの増員を余儀なくされている。テレスポル側でも同様の措置が取られているが、到着した人々の大半は難民申請を却下され、ベラルーシに送り返されるという。
ベラルーシ当局によると、1~6月の国境通過者は国内全体で360万人。その中でブレスト~テレスポルのルートが最も多く、うち約1万7,000人が難民だったとみられている。
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