英国の欧州連合(EU)離脱が決まって以降、英国行きのフライト予約が顕著に増加している。ポンド安に乗じ割安に休暇を楽しもうとする外国人が増えているため。旅行情報を扱うスペインのフォワードキーズ(ForwardKeys)が8日公表したリポートで明らかになった。
それによると、英国行きの航空券の予約件数は6月23日に実施された国民投票後の28日間に前年同期比4.3%増加。投票前の28日間には2.8%減少していた。EU離脱の決定後、ポンドが対ドルと対ユーロ相場で共に約10%下落しており、観光需要を押し上げていることが浮き彫りとなった。英経済が多大な逆風に直面する中、旅行業界には思わぬ追い風がもたらされた格好だ。
出発地別に見ると、欧州大陸からの予約が投票前の1.8%減から5%増に転換。欧州外からの予約は0.1%減から8.6%の大幅増に転じた。特に香港、米国、カナダからの予約が増えているという。
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