フランスの北部ルーアン(Rouen)のバーで6日未明(現地時間)、火災が発生し、若者13人が死亡、6人が負傷した。うち1人は重体。犠牲者は18~25歳の若者で、火元は誕生日ケーキのろうそくとみられている。同国で起きた火災としては、過去10年で最多の犠牲者を出した。AFP通信が伝えた。
捜査当局などによると、ろうそくが灯った誕生日ケーキを運んでいた店員が地下に向かう階段で転倒し、この火が壁や天井に燃え移ったとみられる。断熱材に使われていたポリスチレンから発生した有害なガスで、犠牲者の大半が命を奪われたとされる。
フランスの建築規則では、天井にポリスチレンフォームを使用することは禁じられているほか、現場となった「オ・キューバ・リブレ」のようなバーは、携帯型消火器を最低でも1本は備えるよう義務付けられている。こうした可燃物に関する規則や、非常用出口の確保などのルールが順守されていたかが今後の捜査の焦点になるとみられる。
フランスでは2005年9月、パリ近郊のライ・レ・ローズ(L'Hay-les-Roses)のアパートで発生した火災で18人が死亡した。
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