エストニア社会省が、子供を乗せた自動車での喫煙禁止に向けた改正法案を提出した。規制対象には、電子たばこも含まれる。公式書類を元に、公共放送局ERR(電子版)が4日伝えた。
同法案は子供の受動喫煙を防ぐことを目的とし、未成年者が同乗している場合に車内での喫煙を禁止する。違反した場合、400ユーロの罰金が科される。ただし、サンルーフが開いている場合やコンバーチブル車での喫煙は許容される。
同省は法案の注釈で、「たばこの副流煙や電子たばこの蒸気の受動喫煙による健康被害が、密室状態となる車内でより深刻とされる」と説明。電子たばこについては、これにより発生する蒸気に有害物質が含まれるとする研究結果に基づき、禁止対象に含む判断を下したとしている。法案の成立には、政府と議会の承認を経る必要がある。
子供を乗せた車内での喫煙を禁止する法律は昨年10月、イングランドとウェールズで施行されたほか、スコットランドでも今年初めに発効している。ただ、同法律では電子たばこについては規制対象外とされている。
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