• 印刷する

チェコのゼマン大統領、難民受け入れ案承認せず

チェコのゼマン大統領が、イタリアとギリシャから難民約2,700人を受け入れる政府案を拒否した。安全への脅威になりうるとしている。同大統領のオブツァツェク報道官の話として、AFP通信が2日伝えた。

それによると、ゼマン大統領はドイツやフランスのように、テロリストの攻撃を受けるリスクは負えないと主張。同報道官は「チェコへの難民受け入れは、テロ攻撃で血にまみれる現場を提供するようなもの」と付け加えた。

ソボトカ首相率いる中道左派の現政権は先に、2017年中に難民2,691人を引き受ける案を掲げている。ただ、欧州連合(EU)の難民割当計画とは異なるものという。同計画についてはポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア、マケドニアの6カ国が反発しており、3月にはマケドニアがギリシャとの国境を完全封鎖するなどし、難民の通過経路「西バルカンルート」が事実上の閉鎖状態となった。

ドイツでは7月、難民の少年がバイエルン州ビュルツブルク(Wuerzburg)行きのドイツ鉄道(DB)の乗客をおのとナイフで攻撃。同州アンスバッハ(Ansbach)の野外コンサート会場付近ではイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に傾倒したシリア人男性が自爆事件を起こした。フランスでも7月、南東部ニースでトラック突入テロが発生し、昨年11月のパリ同時多発テロを受けて発令された非常事態宣言が延長されている。[EU規制]


関連国・地域: ドイツフランスEUイタリアギリシャポーランドチェコスロバキアハンガリーブルガリア北マケドニア中東
関連業種: 運輸メディア・娯楽マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

チェコ、鉄道近代化に7億ドル=EU基金(10/24)

プラハの集合住宅販売価格、西欧都市並みに(10/24)

現代自動車、チェコ東部工場が3日間停止も(10/22)

チェコ、バイオメタン生産拡大へ=最大20倍(10/22)

プラハ、電動キックボードのレンタル禁止へ(10/22)

チェコでEV充電施設が増加=西欧には後れ(10/21)

チェコのM&A取引額が急増=第3四半期(10/21)

チェコの輸入中古EV、1~9月は6100台(10/21)

独中小企業、中東欧企業の買収標的に(10/21)

チェコ当局、太陽光発電の中国製品に懸念(10/17)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン