世界で最も身長が高いのは、オランダ男性とラトビア女性――。生命科学分野のオンライン学術誌「eライフ」で26日に発表された最新調査から、こうした事実が明らかになった。オランダ男性の平均身長は183センチ、ラトビア女性は170センチに達している。
この調査では、過去100年間の世界200カ国の成人男女の平均身長の推移を分析。それによると、2014年時点で最も男性の平均身長が高かったのはオランダで、2位はベルギー、3位はエストニアだった。一方、女性では1位がラトビア、2位がオランダ、3位がエストニア。男女とも上位10位はすべて欧州諸国が占めた。
一方、最も平均身長が低いのは、男性は東ティモールで160センチ、女性はグアテマラで149センチだった。
過去100年で最も平均身長が伸びたのはイラン男性と韓国女性で、それぞれ16センチ、20センチ伸びた。総じて欧米諸国では平均身長が伸び悩んでおり、特に米国の平均身長は1960~1970年代に頭打ちとなった。同国の順位は1914年時点の男性3位、女性4位から、現在はそれぞれ37位、42位に低下している。
調査を率いた英ロンドン大学インペリアル・カレッジのマジド・エザティ研究員によると、個人の身長が主に遺伝子で決まるのに対し、国ごとの平均身長や時代による推移については、遺伝子で説明できるのは3分の1で、残りは環境面で決まる。中でも、医療や衛生、栄養状態などの影響力が大きいという。
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