英国内のオンラインバンキング利用で、2015年のパソコン(PC)からのログイン数が初めて前年を下回った。携帯端末のアプリを使ったログイン数が急速に増えているため。英国銀行協会(BBA)が22日公表した最新報告書で明らかになった。
昨年のPCからの1日当たりの平均ログイン数は430万件と、前年の440万件から減少。一方で、携帯端末のアプリを使ったログイン数は1,100万件と前年の700万件から大きく増えている。1分当たりでは7,610件、1年では約40億件に達する。
ただ振込みなど支払いの件数は、パソコンからが1年間に4億1,700万件と携帯端末の3億4,700万件を上回った。これは新規の振込先を設定する際に、銀行のウェブサイトにPCからログインすることが必要な場合が多いためという。ただ携帯端末からの支払い件数が前年に比べて54%増えているのに対して、パソコンでの支払い件数は2%増にとどまった。
なお顧客の銀行支店への訪問件数は減少傾向が続き、2011年の4億7,600万件から、今年は2億7,800万件に、2021年には1億8,500万件まで減ると予想する。1支店当たりの平均訪問件数も2011年の104件が今年は71件に、2021年には51件になるとみる。また1顧客当たりの年間の支店訪問件数については2011年の13.7件から今年は8.1件に、2021年には5.3件まで落ち込むと見込んでいる。
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