旧イタリア国鉄(FS)の従業員が、23日午後9時(現地時間)から24時間ストを行う。これにより、ベネトとピエモンテ、マルケ、アブルッツォ、ウンブリアの各州を除く全土の交通に影響が出るもようだ。また、地方鉄道や航空管制官なども22日から24日にかけてそれぞれストを決行するとしており、大きな混乱が予想される。国営放送RAIが伝えた。
ストライキは、FSスタッフが所属する3労組が共同で行う。既に28便がキャンセルされ、4便の遅延が決定している。ただ都市間高速鉄道は通常通り運行され、ローマのフィウメチーノとテルミニ両空港を結ぶ路線には代替バスが用意される。ストライキ中の情報は以下のサイトから確認できる。<http://www.trenitalia.com/tcom/Informazioni/Sciopero-nazionale-23-e--24-luglio-2016>
また、ロンバルディア州では22日の午前9時から午後5時まで複数の鉄道運行会社がストを行うため、州全域で鉄道網がまひする恐れがある。うちトレノルド(Trenord)が手掛けるミラノ・マルペンサ空港行きの鉄道も休止となるが、こちらも代替バスが走るという。
空の便では、経済・財務省傘下の航空管制サービスENAVが23日の午前10時から8時間のストを予定。イタリア国内の全空港に影響が出る見通しだ。さらに、ベネチアのマルコ・ポーロ空港では、同時刻に荷物取り扱いスタッフがストを行うとしている。[労務]
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