欧州連合(EU)離脱を決めた英国が2017年7~12月に務める予定だったEU議長国の任期が、後任国のエストニアに引き継がれる見通しだ。欧州理事会の広報担当者の話として、AFP通信などが20日伝えた。
英国のメイ新首相は先に、EU離脱に向けた最初の重要なステップとして、同国の来年の議長国就任を辞退する方針を表明。離脱交渉に専念する考えを示した。代役としてはこれまで前後の議長国となるマルタとエストニアが任期を分担する可能性も取りざたされていた。しかし、エストニアの任期を前倒しすることで既に大まかな合意が形成されており、数日中に最終決定が下される見通し。穴埋め役を他の加盟国から新たに選ぶ可能性は低いという。また2018年以降についても、就任予定の国々の任期が半年ずつ早まる見込みだ。
エストニア政府は「任期の前倒しは、一番の選択肢ではない」としながらも、要請には応じる用意があるとしている。
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