イタリア南部の港湾都市バーリ(Bari)近郊で12日午前11時半ごろ(現地時間)、列車が正面衝突する事故が起き、午後7時までに少なくとも22人の死亡が判明した。けが人は重傷者を含めて48人に上る。原因は不明だが、人災の可能性が高いという。伊経済紙イル・ソーレ24オーレなどが伝えた。
事故現場は、地場の鉄道会社フェロトランビアリア(Ferrotramviaria)が運営するバーリ~バルレッタ(Barletta)を結ぶ単線。列車はどちらも4両編成で、通勤者や学生が乗っていた。互いに加速した状態で衝突し、前方車両は大破した。消防隊員は乗客を現場近くに避難させた。
同路線では1日200便が運行し、数千人が利用。複線化に向けた工事が進められていた。
単線での衝突事故は2月にもドイツ南部ミュンヘン近郊で発生し、11人が死亡した。調査では信号係の誤操作が原因と判明。自動安全システムが作動しなかったことも大惨事につながった。
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