次世代交通システム「ハイパーループ(Hyperloop)」を開発中の米新興企業ハイパーループ・ワン(旧ハイパーループ・テクノロジーズ)は、北欧での高速輸送ネットワークの構築に関するフィージビリティースタディー(実現可能性調査)の結果を公表した。
新システムはヘルシンキ~ストックホルム間の約500キロメートルをバルト海の海底トンネル経由で結ぶルートを想定。空港経由で3時間半、フェリーで17時間だった移動時間が、わずか28分に短縮される可能性もある。
トンネル建設も含めた総工費は190億ユーロ。実現すれば年間4,300万人の輸送が可能となり、500万人余りが暮らす沿線一帯が実質的に1つの都市圏となることで、不動産価値の上昇や地域経済の生産性向上も見込めるとしている。
なおハイパーループ・ワンは米国、英国、ロシアでも同様の構想に関する調査を進めている。
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