日産自動車は7日、欧州で事業展開する自動車ブランドで初めて、ツイッターを介して自動車を販売したと発表した。スペイン人の男性がクロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「Xトレイル」を購入するに当たり、注文から納入までの全てのやり取りをツイッター上で行った。
男性はバルセロナ在住のラウル・エスコラーノ氏。同氏は、スペイン語で「ツイッターで車を買う」を意味するハッシュタグ「#ComprarUnCochePorTwitter」を付けて、スペインの販売代理店アンタモトール(Antamotor)にコンタクト。連絡を始めてから6日後に最終的な購入を決めた。
ディーラー側は、ツイッターが提供するライブ中継アプリ「ペリスコープ(Periscope)」を使って「Xトレイル」の特徴を細かに説明した。エスコラーノ氏は競合モデルと比較するため、ツイッター上で投票を実施。260万人が回答した結果、約43%の人が「Xトレイル」を支持し、購入を後押しした。同氏とディーラー側が初めて顔を合わせたのは、2カ月後の納車時だった。
日産によると、消費者が自動車の購入時にディーラーを訪れる回数は1回のみと、10年前の5回から大きく減少。同社は、オンラインの活用が自動車メーカーにとってこれまでにないほど重要性を増しているとしている。[日本企業の動向]
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