オーストリア大統領選、やり直しへ=憲法裁命令

オーストリアの憲法裁判所は1日、5月に行われた大統領選挙の決選投票で、郵便投票の開票作業に違法行為があったとして選挙のやり直しを命じた。再選挙は9月か10月に実施される。

決選投票では、緑の党出身の無所属アレクサンダー・ファンデアベレン氏(72)が得票率50.3%を獲得し、反移民を掲げる極右の自由党(FPO)代表ノルベルト・ホーファー氏(45)の49.7%を僅差で上回り勝利を収めた。当日投票分ではホーファー氏が優勢だったが約75万票の郵便投票の開票で勝敗が決まり、得票数の差は3万863票とわずかだった。

これに対してFPOは、郵便投票が定められた時間より早く開票された選挙区や任命された者以外が開票を行った選挙区があったほか、一部には16歳未満や外国人も投票していたとして憲法裁に選挙の無効を申し立てていた。憲法裁は開票作業に違法行為や不備があったことを認めたものの、開票に操作が加えられた証拠はないとしている。

ホーファー氏は決定を歓迎し、「法の支配に対する信頼」を強調。欧州連合(EU)が早急に改革を進めない場合には、1年以内に英国と同様のEU離脱の是非を問う国民投票を実施するよう主張している。一方、ファンデアベレン氏は再選挙でも勝利する自信を示した。


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