マドリードの保健当局は1日、性交渉を通じたジカ熱の感染を国内で初確認したと発表した。スペインでは現時点で158人のジカ熱感染が判明しているが、全て中南米などへの渡航経験者だった。ロイター通信が伝えた。
性交渉による感染と診断されたのはマドリード在住の女性。パートナーの男性は4月末~5月初めに中南米に旅行しており、女性は男性の帰国直後に感染したものとみられる。現地メディアによると、女性は妊娠していない。
世界保健機関(WHO)によると、ジカ熱の性感染が報告された国は5月19日時点で世界10カ国に上る。米国やアルゼンチン、チリ、ペルー、カナダなど米大陸の国々をはじめ、欧州ではフランス、イタリア、ポルトガル、ドイツで判明している。
スペインでは5月、ジカ熱に感染した妊婦の胎児が小頭症を患っていることが欧州で初めて確認された。
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