2023/08/22(火)
第301回 海外渡航費の取扱いについて
白井さん:みらい先生、こんにちは。海外渡航も緩和されてきて、来月10日間タイに出張することになりました。念願だった新規プロジェクトの立ち上げに関わることになり、とても張り切っています。
みらい:それは良かったですね。今後は海外に出張する機会も増えてくるかもしれませんね。海外出張中のスケジュールはどのようなご予定ですか?
白井さん:今回は1人で出張することになっているのですが、休日を挟んで9泊10日のスケジュールになっています。海外出張に行く場合、その出張期間中の費用について、課税上問題となるようなことはあるのでしょうか?
みらい:海外出張ですと、論点はさまざまありますが代表的なものをお伝えします。往復の航空運賃、日当、宿泊費などの海外渡航費は会社が負担しているところが多いと思いますが、この海外渡航費について、会社の費用として認められない場合や、個人の給与課税で問題になる場合があります。
白井さん:どのような場合に問題になるのでしょうか?
みらい:会社の費用として認められるかどうかですが、まずはその海外出張が業務の遂行上必要なものかどうかが論点になります。これについては、その旅行の目的、旅行先、旅行期間等から実質的に判定することになります。白井さんの場合、新規プロジェクトの立ち上げに関わる海外出張なので、この点については問題なさそうですね。