2020/01/28(火)

第258回 海外赴任中の出産について

大澤さん:こんにちは、みらい先生。実は、アメリカに赴任している社員から、帯同している奥様の妊娠が分かったと連絡を受けました。

みらい:それはおめでとうございます!ただ、日本とアメリカとどちらで出産するか悩ましいですね。帰任の予定はないのですか?

大澤さん:はい、帰任予定はまだ先なので、赴任期間中の出産となります。会社としては日本で出産してほしいと思っていますが、本人も迷っているようで、海外で出産する場合はどうすればいいか問い合わせを受けています。具体的には何をしないといけないでしょうか?

みらい:まず確認をして頂きたいのは、保険の内容です。海外赴任者の方が加入する海外旅行保険は、妊娠による治療や救援費用はカバーしていないことが多いためです。その場合国内での出産よりも費用がかかるため、費用負担も含めて、会社とご本人との間で話し合う必要があります。

大澤さん:なるほど。当社では在籍出向をとっていますが、健康保険は使えないのですか?

みらい:健康保険による出産育児一時金は、海外での出産でも受け取ることができます。ただ、すぐに受け取ることはできず、一旦立て替え払いした後の事後精算での受給となるので注意が必要です。また、申請にあたっては、現地の医療機関が作成した出生証明書とその日本語訳資料の添付が必要になります。


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