カンパサール

NNAがこれまで培ってきた現地密着の取材力を生かし、アジアの今を消費市場の観点から追いかける季刊の無料ビジネス媒体

アセアン一覧 工業団地&インフラMAP〜二輪車編〜

日常生活を支える、人々の足

アセアン一覧 工業団地&インフラMAP〜二輪車編〜

新興国では、一般的に1人当たりGDPが3,000ドルを超えると二輪車や家電などの耐久消費財が売れると言われている。ASEANは多くの国でそれ以上か近い水準になっており、二輪車の市場規模は1,200万台を超える。渋滞が多い交通事情もあり、通勤や買い物など日々の移動手段として二輪車が定着している。米シンクタンクのピュー研究所が2014年に実施した調査によると、二輪車を保有する世帯比率はタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアで8割を超えるという。

2,000ドル未満のミャンマー、ラオス、カンボジアでも登録台数は年々増加を続けており、市場は拡大する見込みだ。

しかし、これらの地域では安い中国車や日本車のコピー車のシェアが高く、ミャンマーで言うと販売の9割が中国車だ。業界最大手のホンダは昨年、ミャンマーの販売店を50店舗増やし、100店舗に拡大した。需要の見込める地域で出店攻勢をかける。

日常的に使うからこそ安心安全の求められる二輪車。日本勢がどれだけシェアを伸ばせるか、今後も注目したい。

カンパサール本紙を読む(2016年10月号より抜粋)

出版物

各種ログイン