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アセアン一覧 工業団地&インフラMAP~港湾編~
増える物流量、求められるインフラ整備
バンコクからシンガポールへの出張は新幹線で。そんな日が近い将来やってくるかもしれない。
大航海時代、ヨーロッパ諸国は海を渡り東南アジアを目指した。当時はインドネシア原産のナツメグやクローブなどの香辛料は高値で取引され、マレーシアのマラッカがインドやヨーロッパ向けの中継港として栄えた。対中貿易の需要が高まり、イギリス東インド会社のトーマス・スタンフォード・ラッフルズがシンガポール港を開発すると、マラッカに代わりシンガポールが世界を代表する貿易港へと発展していく。
時は流れて2014年。世界のコンテナ取扱量トップ100港のうち、65%をアジアのコンテナが占める。積み荷は過去の香辛料から電子機器や自動車部品などの工業製品へと変わったものの、アジアの港へ人やモノが集まる構図は変わらない。製造拠点の多様化に伴い物流量が増加し、既存の設備では処理能力に限界が見えてきたことから、改修や拡張を計画する港も多い。ベトナムのハイフォンやミャンマーのティラワなどポテンシャルの高い港の整備が進めば、日系企業進出を後押しするだろう。
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