NNAカンパサール

アジア経済を視る February, 2024, No.108

【時代のキーワード】

ニュース名語録

政治、経済、社会の大事件から身の回りの出来事まで、話題の中心には注目すべき「言葉」がある。NNAのニュースサイト「NNA POWER ASIA」から気になる発言をピックアップ。

マカオ競馬会フェイスブックより

競馬の魅力が低下している

――マカオ政府(1月17日付 マカオ)

マカオ競馬が3月いっぱいで廃止され、44年の歴史に幕を下ろす。累積赤字が25億マカオパタカ(約450億円)を超え、人気回復の見通しも立たないことから事業継続を断念した。マカオでは2018年にアジア唯一だったグレーハウンドのドッグレースも廃止され、統合型リゾートの発展に反比例する形でギャンブル都市としての多様性が低下している。


NNA

封じ込めではなく交流を、
対抗ではなく対話

――頼清徳・民主進歩党副総統(1月15日付 台湾)

4年に一度の台湾総統選は13日に投票が行われ、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統が初当選した。2000年以降、同一の政党が3期連続で政権を担うのは初。中国は「台湾問題は中国の内政」とする談話を発表。台湾への圧力を強め、緊張が高まる恐れがある。


NNA

日本車が最有力候補だ

――中古自動車店の男性客(1月16日付 ミャンマー)

ミャンマーで、中古の日本車市場が熱を帯びている。輸入規制で自動車供給が制限される中、通貨安もあって車の売買価格が数倍に高騰。昨年に中国からの新車の電気自動車(EV)輸入が始まったが、資産価値や実用性がある日本ブランドの内燃機関車が主流の状況が続く。


NNA

国民は誇りに思うべきだ

――アブドラ国王(1月12日付 マレーシア)

クアラルンプールの超高層ビル「ムルデカ118」が10日、正式開業した。開業式典ではアブドラ国王(当時)が「マレーシアの成長の証しであり、国民は誇りに思うべきだ」と述べた。ビル内にはモスク(礼拝所)が設けられ、国王にちなみ「アルスルタン・アブドラ・モスク」と名付けられた。


NNA

仕事にも支障が出ている

――首都圏のタクシー運転手
(1月22日付 フィリピン)

マニラ首都圏で慢性化する交通渋滞が世界最悪であることが分かった。鉄道インフラが不十分なことが背景にあり、渋滞で年約5日分の時間が無駄になっている。政府は日本からの支援を中心に鉄道整備に動いているが、早期の渋滞緩和のめどは立っていない。


PTI

この先1000年は存続できる

――建設大手L&T(1月23日付 インド)

北部アヨドヤで22日、ヒンズー教寺院「ラム・マンディル」の落成式が行われた。年間5,000万人が同地を訪れ、インフラ整備に100億米ドル(約1兆4,800億円)規模の資金が舞い込むとの試算もある。一方、寺院はイスラム教のモスク跡地に建設されたため、宗教対立が懸念されている。


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