NNAカンパサール

アジア経済を視る January, 2022, No.84

【新年特集】
NNA Best Reports

アジア食紀行

アジアは食材の宝庫。個性的で豊かな食文化が各地に存在する。
今回は、NNAの記者たちが各国で出会った多彩な「食」をテーマに、近作からお届けする。

※掲載記事はいずれもNNA POWER ASIAより。2020年9月分以降から選定
  • 【韓国】

    伝統漁法の新鮮イワシ
    サンチュ巻きで頬張る

    漁業の近代化が進む中、韓国海洋水産省が国内の伝統的な漁法の保護と継承に力を入れている。朝鮮時代から伝わる伝統的な漁法を観光資源として活用する慶尚南道南海郡での取り組みを報告する。

  • 【インド】

    ほの甘くキレもある
    世界最古の「蜂蜜酒」

    インドの新興企業ムーンシャインが生産する蜂蜜酒(ミード)の人気が20代を中心に、西部の都市部でじわり高まっている。米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場したことで注目を浴びたミードは、欧米でもブームになっている。

  • 【マレーシア】

    高級品種のドリアン
    風味豊かスイーツも

    かをり果樹園(横浜市)は、日本でマレーシア産ドリアンの認知度向上を目指す。2017年から同国の自社農園で、高級品種「猫山王(ムサンキング)」を中心としたドリアンの栽培を開始。日本市場の開拓を本格的に進めていく。

  • 【ミャンマー】

    一番搾りこだわる
    健康志向のゴマ油

    日本の起業家が、ミャンマーで国産の高級ゴマ油を商品化した。ミャンマーのゴマ生産量は世界第2位で、特有の栄養素であるセサミンの含有量も高い。日本の技術を取り入れた健康志向の製品をつくり、中間層に訴求するとともに農家の支援にもつなげる。

  • 【タイ】

    日本式焼き芋に行列
    人気は「しっとり系」

    日本からタイへのサツマイモの輸出額が近年、急速に伸びている。スーパーマーケットなどの店頭では焼き芋が日常的に販売され、常夏のタイで日本発の焼き芋の消費が定着しつつある。

  • 【マレーシア】

    味や食感「本物肉薄」
    次代担う植物由来肉

    植物由来の人工肉を製造・販売するマレーシアのフューチャーが、国内市場の開拓を進めている。食肉革命として世界的に注目を集める人工肉の販売を、シンガポールで2018年に開始した同社は、マレーシア当局からハラル認証を取得し、満を持して国内市場に参入した。

  • 【香港】

    良いものだけを握る
    ドンキ本気のすし店

    総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、グループ初のすし専門店を開業した。世界で最も日本の食材が受け入れられている和食激戦地の香港に「日本のおいしいをそのまま海外に」のコンセプトで挑む。

  • 【インド】

    インドワインが降臨
    飲み口は「パワフル」

    インドワインを日本で広める取り組みが始まった。日本航空(JAL)がインド南部ベンガルール(バンガロール)と成田を結ぶ路線でインド産のワイン516本を初空輸。日本では珍しいインドワインはパワフルな味が特徴で、「愛好家に通用する」との評判もある。

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