ワクチン、在留邦人も対象に
アジア各国で接種本格化
新型コロナウイルス感染症のパンデミックから脱出し、アジア各国経済回復への鍵を握るとされるワクチン接種。在外邦人向けの接種も各国で本格化しつつあり、安全を確保しながらもスピードある対応が求められている。NNA POWER ASIAから関連記事をセレクト。
台湾・台北市のコロナワクチンの接種会場=6月17日(中央通信社)
シンガポール
39歳以下外国人にワクチン接種
来月2日から、目標は前倒しNNA POWER ASIA 2021年6月25日付
シンガポール保健省は24日、新型コロナウイルスワクチンの接種対象を、12~39歳の永住権(PR)保持者と外国人居住者にも拡大すると発表した。7月2日から接種予約を受け付ける。就労ビザなどを保有する日本人も対象となる。これによりシンガポールに居住する12歳以上の全員が、ワクチンを接種できる体制が整う。国内全体の接種目標は前倒しし、8月9日の建国記念日までには、希望者全体の3分の2が2回目の接種を終えるようにする。
韓国
7月から50代にワクチン接種
3Q計画発表、日系駐在員も対象NNA POWER ASIA 2021年6月18日付
韓国政府は17日、7~9月期の新型コロナウイルスワクチンの接種計画を発表した。7月中に50代の一般人への接種を開始した後、8月中旬から18~49歳の一般人への接種を始める。同年代の日系駐在員も、外国人登録証があれば最寄りの保健所で接種できる。政府は、人口の一定以上の割合が免疫を持つと感染が広がりにくくなる「集団免疫」の11月末までの獲得に向けて、急ピッチで接種を進める方針だ。
インドネシア
首都ジャカルタ特別州
一部外国人へのワクチン接種を容認NNA POWER ASIA 2021年6月14日付
インドネシアの首都ジャカルタ特別州保健局は11日、州内在住の一部外国人に新型コロナウイルスワクチン接種を実施する方針を発表した。保健局がソーシャルメディアを通じて公表した情報によると、外国人の接種対象者は、▽学校教員▽大学教員▽補助員などの教育関係者▽60歳以上の高齢者▽「脆弱(ぜいじゃく)な地域」に指定されている町内会(RW)や隣組(RT)の居住者。
タイ
タイ外務省
外国人のワクチン接種に見解NNA POWER ASIA 2021年6月10日付
在タイ日本大使館は8日、タイ外務省から在留外国人の新型コロナウイルス用ワクチンの接種に関する説明を受けたと発表した。タイ国内の全ての日本人に対するワクチン接種を改めて保証する一方、開始時期や登録場所に関しては具体的な言及はされていない。
ベトナム
欧米企業
自社でのワクチン接種容認求めるNNA POWER ASIA 2021年6月1日付
ベトナムで事業を行う欧米企業が、各企業が自前でワクチンを調達し、従業員に接種させることを容認するよう、政府に求めている。同国のワクチン接種率を上昇させるほか、政府の財政負担を軽減するとしている。
マレーシア
重要産業向けの集団接種開始
順調に進むか透明さもNNA POWER ASIA 2021年6月17日付
マレーシア政府は16日、製造業など重要産業向けに官民連携(PPP)方式の新型コロナウイルスワクチン接種プログラム(PIKAS)を開始した。主な感染源となっている職場でのクラスター(感染者集団)を抑制するのが狙い。ただ、ワクチン供給量の問題で、接種が順調に進むか透明さも残る。
カンボジア
「ワクチン接種すべきか」
悩む在留邦人NNA POWER ASIA 2021年5月13日付
2月から新型コロナウイルスのワクチン接種が進むカンボジアで、在留邦人が接種するかどうかの判断に頭を悩ませている。首都プノンペンを中心に感染が急拡大する一方、接種できるワクチンは日本政府が承認していない中国製となるためだ。安全性に懸念は残るものの、少しでも感染リスクを減らそうとワクチンを打つ選択をした邦人もいる。
アジア
在外邦人の帰国時接種
夏以降で調整NNA POWER ASIA 2021年6月1日付
日本政府が、一時帰国した在外邦人に対する新型コロナウイルスのワクチン接種を今夏以降に実施する方針であることが分かった。外務省が明らかにした。同省は実施に向けた準備として、欧米などの一部を除く国・地域に住む邦人を対象に、ウェブを通じたアンケート調査を実施している。