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【特集 アジアの在宅③】
わたしの在宅ライフ
ベトナム女性の過ごし方
外出規制や自粛の中、アジアの市民はどのように自宅で過ごしているのだろうか。代表的な一日のスケジュールを尋ね、在宅生活の利点や困り事、ストレス解消法などを紹介してもらった。
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ホーチミンの日系通信コンサルティング会社に勤めるチャウさん。出身も同市で、11区にある持ち家の戸建てに、母、画家の夫、小学生の息子と暮らしている。今年4月1日から5月3日まで、政府の規制により在宅勤務を行った。ベトナムは新型コロナウイルスの感染が他国に比べて少なく抑えられたため、社会の正常化が早くから進められていた。
仕事は総務担当と営業補佐を任されている。ツールはデルのノートパソコンと、ソニーのスマートフォンを使用。大学で専攻した日本語能力を生かし、従業員や顧客とやりとりする。
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在宅勤務については、子のいる母親として感染回避の利点を感じる一方、「外で大っぴらに運動できない点がストレスになっていた」という。そのため、毎日暗くなってから息子と外に出て運動したり、自宅でユーチューブのトレーニング動画を見ながら一緒に体を動かしていたという。
外食や遊興費がかからないため、この日の支出は食費、バイクのガス代、子供の飲料代などで約45万ドン(約2,070円)。現在は、週末にはプールで水泳をしたり、書店に本を見に行ったりすることができるようになっているという。
(次号はシンガポールからお伝えします)
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家族と一緒によく利用する大型運動施設。自宅から10分ほどで、サッカー場、バレーボール場、バドミントン場を備えているほか、周囲がランニングコースになっている=(チャウさん提供)
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左上から時計回りに、①カニスープ「具は畑に住む小さいカニ、野菜、ヘチマ」(チャウさん)、②ニョクマム。揚げ豆腐につけて食べる、③白い小ナスの漬け物「カーモゥイ」。「日本の梅干しのようなもの」(同)④肉玉ねぎ炒め、⑤小ナス用調味料マムトーム、⑥揚げ豆腐=(チャウさん提供)