ニッチな「おもてなし」で外国人観光客を誘致
需要の多様化を狙え、訪日ビジネス
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに海外からの訪日客数を4,000万人とする目標を掲げた日本。各地ではいち早い市場獲得を狙って、リピーターや新規をターゲットにした新たなビジネスが活発だ。関連の最新記事を、NNA POWER ASIAからセレクト。
お抹茶体験を楽しむシンガポールの旅行会社の代表ら=10月12日、福岡県柳川市(NNA撮影)
アジアの修学旅行生を九州へ、旅行社を招聘NNA POWER ASIA 2018年10月17日付
日本
アジアの各学校から北部九州への修学旅行・教育旅行を増やそうと、10月8~13日に中国、台湾、韓国、シンガポールの旅行会社の代表者ら10人を招聘して視察旅行が行われた。一行は福岡県、長崎県、熊本県3県の各地を訪れ、環境問題に取り組んできた企業やリサイクル施設などの公共施設を見学したり、地域文化を体験したり、著名な観光施設を巡ったりした。
企業の報奨旅行、インドで盛況 旅行会社は訪日誘致に熱戦NNA POWER ASIA 2018年10月23日付
インド
従業員や顧客を国外旅行に招待し、業績や売り上げの引き上げを図る。企業が実施するインセンティブ(報奨)旅行がインドで盛況だ。近年は欧州や東南アジアに次ぐ行き先として、日本を選ぶケースが増えている。数十~数百人単位で移動する団体旅行は観光業界にとって大きな収入源。旅行会社は顧客獲得に向け、ユニークな訪日プランの考案に知恵を絞る。
JR東日本、秋・鉄道テーマにした催しNNA POWER ASIA 2018年10月15日付
シンガポール
JR東日本がシンガポール中心部で運営する飲食店「ジャパン・レール・カフェ」は、10月14日まで4日間にわたり、日本の秋をテーマにした大型イベント「オータム・イン・ザ・トレイン」を開催した。日本では14日が「鉄道の日」に当たることから、これに合わせてJR西日本と共同で日本の列車を紹介。秋の味覚などを味わってもらう飲食コーナーも設置され、会場は多くの来場者でにぎわった。
豪華列車「瑞風」、シンガポール客向け貸切運行NNA POWER ASIA 2018年10月10日付
シンガポール
JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」はこのほど、海外からの旅行客向けに初めて貸し切り運行を行った。シンガポールからの旅行客30人が山陰地方の周遊を楽しんだ。瑞風は2017年6月に運行を開始しており、今回初めて海外からの団体ツアーを受け入れて貸し切り運行を行った。ツアーを主催したのは、シンガポールの日系旅行業者プライムトラベル&ツアー傘下で訪日旅行を専門に扱うフォローミージャパン。
JNTOがマニラ事務所を開設NNA POWER ASIA 2018年10月19日付
フィリピン
日本政府観光局(JNTO)は10月17日、マニラ首都圏マカティ市の在フィリピン日本大使公邸で、マニラ事務所の開所式を実施した。海外事務所の設置は21カ所目。事務所の開設により、これまで以上に積極的な訪日観光客の誘致活動を行っていく。式典に出席したJNTOの清野智理事長は、両国の航空会社が路線拡大を図っていることに期待を示し、「東京や大阪以外の地方の魅力を伝えていきたい」と、フィリピンからの訪日旅行者拡大に意欲を見せた。
訪日経験割合、台湾は5カ国中2位NNA POWER ASIA 2018年10月4日付
台湾
コミュニティーサイトを運営するファンジャパンコミュニケーションズ(東京都港区)がこのほど発表したアジア5カ国・地域における海外旅行の実態調査によると、「日本に1回以上訪れたことがある」と答えた割合は台湾が94.5%で、5カ国・地域中2番目に多かったことが分かった。調査対象となった国・地域は台湾、香港、インドネシア、マレーシア、タイ。訪日したことがある人の割合は、香港が最も多く95.5%だった。以下台湾、タイ(68.9%)、マレーシア(37.9%)、インドネシア(21.0%)と続いた。
海外旅行が人気、所得向上で キーワードは「近場」と「短期」NNA POWER ASIA 2018年10月12日付
ベトナム
ベトナムでは可処分所得の向上に伴い、海外旅行の需要が拡大している。ベトナム人旅行者は移動時間と滞在期間が短い旅行を好む傾向にあり、近場のタイやシンガポールのほか、日本や韓国も人気の旅行先となっている。格安航空会社(LCC)の就航やパッケージツアーの低価格化を背景に、若年層の旅行者が増えていくと見込まれている。ベトナム人の海外旅行者に関する正式なデータは公表されていないが、国営ベトナム通信(VNA)がベトナム観光協会(VTA)の統計として伝えたところによると、2016年のベトナム人海外旅行者は約650万人、総支出額は約70億~80億米ドル(約7,850億~9,000億円)に上ったという。
JTB、海外初の対面型キオスク端末を設置NNA POWER ASIA 2018年10月3日付
マレーシア
JTB(マレーシア)は10月2日、パナソニックと共同開発した対面型のキオスク端末「JTB―パナソニック・トラベル・キオスク」の実証運営を、スランゴール州のイオン・シャアラム店で開始した。海外で初の設置となり、訪日観光客の取り込み強化につなげたい考えだ。