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【アジア取材ノート】「甘さ」「歯応え」「手軽」で訴求
日本産高級ブドウ、
市場定着目指すマレーシア
国民1人当たりの国内総生産(GDP)が1万米ドル(約110万円)を超え、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中では高い購買力を誇るマレーシア。日本産の果物は贈答品としての需要が高く、中でも近年人気を集めているのがシャインマスカットを中心とする高級ブドウだ。日本の産地は売り込みを強め、市場への定着を図っている。
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ターゲットは中間所得層
活況、アジアのスーパーマーケット
中間所得層の増加により、消費拡大が見込まれるアジア市場。それに伴い、各企業はスーパーマーケットの新規出店を急ピッチで進めている。無人スーパーや買い物代行といった新サービスも続々と登場。活況を見せるスーパーマーケット市場の最新記事を、NNA POWER ASIAからセレクト。
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【世界で闘う同志たち】
垣根を越えてビジネスを開拓せよ
私たちが日常生活で使う自動車や家電などに欠かせない、フィルムからテープ、シリコン、接着剤、基板などの多彩な素材や部品類。数千~数万点に及ぶ素材や部品を仕入れ、メーカーなどに納めているのが専門商社の東和電気株式会社(東京都港区)だ。日本の自動車や家電メーカーが海外生産に移行したのに伴い、これまでにシンガポールや中国などアジア7カ国・地域に拠点を設けた。これら海外拠点の強みを生かし、時代に合わせて新たな分野に参入するために東和電気は海外6拠点でITシステム導入に踏み切る。国境を越えた同社の挑戦に迫った。
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ASEAN一覧 工業団地&インフラMAP
高速鉄道編
ASEAN
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、経済成長に伴い、時速200キロメートル以上の高速鉄道の整備計画が相次ぐ。マレーシアとシンガポールを結ぶ計画は、5月に誕生したマハティール新政権が中止を決めたものの、インドネシアやラオスでは、高速鉄道で急速に技術力を高めている中国の主導の下、建設工事が着々と進む。
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【アジアの本棚】
『「米中経済戦争」の内実を読み解く』
経済への影響、より複雑に
筆者は中国経済分析には定評がある、経済産業省出身の著名なチャイナウォッチャー。初版発行は2017年7月と1年前。従って本書の米中経済摩擦や国際情勢に関する部分は、現実の方が先に行ってしまっているのだが、中国経済の問題点を分析した部分はよくまとまっており、現在も有用だ。
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【アジアインタビュー】
映画『夏、19歳の肖像』が公開中作家 島田荘司
華文ミステリーの現在と未来
中国・台湾
御手洗潔シリーズなど、数々の傑作小説を世に送り出している本格ミステリー界の巨匠、島田荘司氏。1985年に発表した名作『夏、19歳の肖像』(文藝春秋)を原作にした同名の中国映画が現在、日本全国でロードショー公開中だ。台湾で「島田荘司推理小説賞」を開催するなど、近年、中華圏での本格ミステリー普及に力を尽くす島田氏に、映画の魅力や華文(中国語)ミステリーの展望などを語ってもらった。
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【アジメシ】
池袋で発見、広西のタニシ麺
日本・中国
アジアの昼メシ風景を紹介する、新連載「アジメシ」の第2回。中国・広西チワン族自治区は南寧出身のキュートな女性が、タニシを使った郷土料理、螺蛳粉(ルオーシーフン)を紹介してくれました。
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【プロの眼】
グローバル教育のプロ 第3回
森山正明知っておくべき赴任地の学校環境
家族帯同で海外赴任する場合、まず悩むのは学校の選択だと思います。教育言語を英語にするのか、日本語するのか。知識重視か、のびのびと学習できる環境か――日本で進学するより選択肢が多岐に渡るので、お子様の未来を考え、ご家庭での教育方針を見直す良い機会にもなります。
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『1987、ある闘いの真実』チャン・ジュナン監督
「民主化闘争を次世代に伝えたい」
韓国
全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領による軍事政権下にあった1987年の韓国。名門ソウル大学の学生、パク・ジョンチョルが、警察の取り調べ中に無残な死を遂げた。それをきっかけに、韓国国民は立ち上がり国と対峙するが…。
実際に起こった韓国民主化闘争を題材にした映画『1987、ある闘いの真実』(以下『1987』)が9月8日より公開される。 -
【NNAコラム】
各国記者がつづるアジアの“今”テイクオフ─鉄道編─
中国、タイ、インドネシア
中国の高速鉄道は車掌が多い。在来線も同様なのだが、1編成ではなく、ほぼ1車両ごとに乗務している。自動券売機を導入し、改札を自動化してみても、なぜか車内では伝統の人海戦術を捨てきれないらしい。