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【アジア取材ノート】
カレーをインドに逆輸出
インド
カレー発祥の地、インドで日本式のカレーを提供する日本企業の動きが相次いでいる。向こう3年以内の進出を見据えるのは、大手チェーン「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」。一方、既に現地のレストランで日本式カレーの提供を始めたKUURAKU GROUP(千葉市)は、インド人客から上々の反応を得ている。大塚食品も元祖レトルトカレーの「ボンカレー」でインドに挑む。
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対立激化、長期化を懸念する声も
周辺国にも余波、米中“貿易戦争”
米トランプ大統領が対中貿易で強硬策に打って出た。米通商代表部(USTR)は7月6日、中国からの輸入品818品目、340億米ドル(約3兆7,640億円)相当に25%の追加関税を課すと発表。中国も報復措置を取り、貿易戦争がいよいよ本格化。その余波がアジア各国にも広がり始めている。一連の動きを報じたNNA POWER ASIAの主要記事10本をセレクト。
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【世界で闘う同志たち】
垣根を越えてビジネスを開拓せよ
私たちが日常生活で使う自動車や家電などに欠かせない、フィルムからテープ、シリコン、接着剤、基板などの多彩な素材や部品類。数千~数万点に及ぶ素材や部品を仕入れ、メーカーなどに納めているのが専門商社の東和電気株式会社(東京都港区)だ。日本の自動車や家電メーカーが海外生産に移行したのに伴い、これまでにシンガポールや中国などアジア7カ国・地域に拠点を設けた。これら海外拠点の強みを生かし、時代に合わせて新たな分野に参入するために東和電気は海外6拠点でITシステム導入に踏み切る。国境を越えた同社の挑戦に迫った。
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ASEAN一覧 工業団地&インフラMAP
高速鉄道編
ASEAN
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、経済成長に伴い、時速200キロメートル以上の高速鉄道の整備計画が相次ぐ。マレーシアとシンガポールを結ぶ計画は、5月に誕生したマハティール新政権が中止を決めたものの、インドネシアやラオスでは、高速鉄道で急速に技術力を高めている中国の主導の下、建設工事が着々と進む。
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【アジアの本棚】
『シンガポール・グリップ』
大英帝国最期の日々の記憶
今回推すのは、J.G.ファレル(1935~79)が78年に発表した『シンガポール・グリップ』(The Singapore Grip)だ。41年、ゴム園経営で財を成したシンガポールの財閥経営者、ブラケットは、次々に交際相手を替える奔放な長女の結婚に頭を悩ましている。そんなある日、亡くなった経営パートナーの息子、マシューがシンガポールにやって来た。娘の相手にぴったりだと考えたものの、当人たちに関心はなく、理想主義者のマシューは大陸から逃れて来た中国系女性と交際を深める。しかし、マレー半島に侵攻した日本軍はシンガポールに迫り、社会は混乱に陥ってゆく。
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【アジアインタビュー】
UDS代表取締役会長 梶原文生「MUJI HOTEL BEIJINGを文化発信の場に」
中国
生活雑貨ブランド「無印良品」のコンセプトを基にした「MUJI HOTEL」の北京店が6月30日に開業した。ホテルの企画・設計・経営を担うのは、不動産事業の企画や設計などを手掛けるUDS(東京都渋谷区)と、現地法人の誉都思(ユードゥースー)建築咨詢(北京)有限公司。同社の梶原文生代表取締役会長に話を伺った。
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【アジメシ】
飲茶ランチは働く香港女子の活力源
香港
アジア各地の働く社会人のランチタイムにおじゃまし、食文化や人生観を探ろうという新企画、アジアの昼メシ、略して「アジメシ」。第1回目の舞台は、“食得是福”(食べることは幸せにつながる)の精神が息づく香港。金融系企業で働く女性ふたりが、飲茶(ヤムチャ)の名店を案内してくれました。
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【プロの眼】
グローバル教育のプロ 第2回
森山正明知っておくのは親の義務
帰国生入試のメリットお子様の進学対策は海外に赴任する“前”から始まっています。前回は2020年の大学入試改革をひかえた教育現場の変化に家族一丸となって対応していく必要性を訴えました。中でも英語の4技能が重視される点に言及しました。今回は帰国生入試のメリットとデメリットを取り上げます。
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【NNAコラム】
各国記者がつづるアジアの“今”テイクオフ─夏の風景編─
フィリピン、中国、インド
マニラは東京より赤道に近い。3~5月には肌を刺すような日差しが降り注ぎ、体温を上回る気温も珍しくはない。が、その割に熱中症で誰かが死亡したというニュースをあまり聞かない。熱中症気味だと言っても「ヒートストローク(熱中症)? 何それ?」といった具合だ。