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【意外な大国パキスタン(中)】
存在感高める中国
過剰債務に懸念、日本不在響くパキスタン
パキスタンでは5年前、街を歩くと「ハロー」と英語で声を掛けられた。それが今では中国語の「ニイハオ」だ。中国による5兆円規模の大型インフラ投資「中国パキスタン経済回廊」(CPEC)が2015年に本格始動。電力を中心とするインフラ改善や建設関連投資が進む。
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激震 2018年マレーシア総選挙
1957年の独立以来、国民戦線(BN)を中心とする与党連合が政権を握っていたマレーシアで、初の政権交代が実現した。5月9日に実施された連邦議会下院選で、マハティール氏率いる野党連合パタカン・ハラパン(希望連盟・PH)が勝利。1981~2003年に首相を務め、強烈なリーダーシップで「ルックイースト政策」を推し進めた同氏が、15年ぶりに政権の頂に立った。新政権誕生を報じたNNA POWER ASIAの主要記事10本をセレクト。
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アジアで内部リスク対策を、
現地法人の「見える化」がカギ洪水、地震・津波、テロ─アジアでさまざまな“外的リスク”に直面してきた日本企業の現地法人。だが、「ストライキや横領、不正取得など頻発する内的リスク対策が重要になっている」と、日系大手保険会社のリスク専門家は指摘する。どんな内的リスクがあり、いかに対策を取っていったらいいのか。今年の2月に都内で開催されたビジネスセミナーで、現地の法律などに詳しい税理士、コンサルタントらはいずれも、大きな鍵を握っているのが現地法人の「見える化」だと訴えた。
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ASEAN一覧 工業団地&インフラMAP
新卒給与編
ASEAN
東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)の発足により、6億人を超える巨大な経済圏が動き出した。製造拠点と消費地を結ぶ幹線道路や物流施設などのネットワークも次々に整備され、その活用はすでに始まっている。域内の製造拠点である主要な工業団地や経済特区、交通インフラを一つの地図にまとめた。
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【アジアの本棚】
『折りたたみ北京 -現代中国SFアンソロジー-』
SFと現実が重なる現代中国
中国出身の米国人SF作家で、権威あるヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞しているケン・リュウ(劉宇昆)が、最近の中国を代表するSF作家7人の作品から選んだ13編を英訳して出版したアンソロジーの日本語訳。中国語でしか読めなかった作品群が、まとめて日本語で読めるようになったという意味では画期的だ。
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【プロの眼】
台湾映画の復活と
18年期待の新作台湾
最終回は、1980~90年代のニューシネマ、2000年代前半の人形劇映画のヒットを経て、台湾映画の復活がうたわれた08年以降の台湾映画市場についてリポートします。
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【アジアで発見 ロングセラー】
スズキの「アルト・シリーズ」
インドで14年連続販売台数トップ
インド
経済成長に伴い、乗用車の販売の伸びが著しいインド。韓国・現代自動車やタタ・モーターズなどの地場勢、さらには日欧米の競合メーカーがひしめく同国市場にあって、14年連続で車種別販売台数首位の座を維持しているのがスズキの小型ハッチバック「アルト・シリーズ」だ。
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【Aのある風景】
「カンボジアフェスティバル2018」リポート
クメール美女が届けるカンボジアの風
カンボジア
国際文化交流イベントとしてすっかり定着した、東京・代々木公園の各国フェスティバル。5月はタイ、ベトナムなど東南アジア諸国のフェスが毎週末開催され、大きなにぎわいを見せていた。
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早稲田大学の特別イベントに登壇
ジャック・マーが語った“成功”の法則
中国
「起業家はお金のために戦うのではなく、世の中、そして人々の生活を良くするために戦うべきです」。目を大きく見開き、熱を帯びた口調で満員の聴衆に語りかけるその人は、馬雲(ジャック・マー)。中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)の創業者だ。
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【アジアで会う】
台湾から日本へ 女流囲碁界のトップを走る
謝依旻さん
台湾
臆せずに攻めて、劣勢から逆転をもぎ取る戦闘的な棋風で知られる。しかし自己紹介とともに謝さんが取り出したのは、ショッキングピンクの名刺。施されたファンシーなイラストからは、かわいらしい一面も伝わってくる。