アジアの名門大学
〜未来のエース人材を獲得せよ!〜
アジアの大学が、世界で注目を集めている。世界の大学ランキングでは、シンガポールや中国などの大学が躍進。インドの大学には、その優秀な学生を採用しようと、名だたるグローバル企業が押しかける。労働力不足が懸念される日本の企業にとっても、アジアの名門大学は未来のエース人材の宝庫となりそうだ。
アジアの大学が、世界で注目を集めている。世界の大学ランキングでは、シンガポールや中国などの大学が躍進。インドの大学には、その優秀な学生を採用しようと、名だたるグローバル企業が押しかける。労働力不足が懸念される日本の企業にとっても、アジアの名門大学は未来のエース人材の宝庫となりそうだ。
シンガポール
英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の「アジア大学ランキング2018」で1位と5位を獲得し、大きな存在感を見せたシンガポールの大学。人口わずか560万人の小国ながら、国際競争力を持つ教育を実現させたのは政府の積極的な取り組み。研究分野や産学連携でも存在感を発揮する2校をクローズアップ。
インド
「インドのマサチューセッツ工科大学」とも言われるインド工科大学(IIT)。科学者と技術者の養成を目的に設立され、現在、全国各地で23校が運営されている。グーグルやアップルなども熱視線を送る超エリート校の実態に迫った。
中国
「理系の清華、文系の北京」とも言われ、各種大学ランキングで熾烈な争いを続けている両大学。英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の「アジア大学ランキング2018」で発表した教育力や研究力のスコアを元に、両大学の強さを探ってみた。
出典:Times Higher Education「Asia University Rankings 2018」
日本の労働力人口の減少が進む中、外国人が企業の未来を背負うエース社員になる可能性は大いにある。ここでは、日本で学ぶアジア出身の大学生にフォーカス。彼らはなぜ日本を選ぶのか。そしてどのように働きたいのか。外国人留学生向けの就職支援事業を手掛けるベイングローバルが主催した企業説明会で、アジア出身の留学生を直撃した。
日本では、労働人口が減少する中、企業の人手不足が深刻化すると予想される。特にIT関連人材の不足数は拡大し続け、2030年には60万人に上るとの試算もある。こうした中で日本企業が生き残るには、外国人人材の受け入れは必須となってくるだろう。
人材紹介サイト「1111人力銀行」を運営する全球華人が企業関係者を対象に調査した、企業評価の高い大学ランキング「企業最愛大学調査」で、私大では中原大学(桃園市)が2017年度から2年連続の1位となった。日本ではなじみの薄い中堅校だが、近年、産学連携や実社会で役立つ教育カリキュラムを強化。企業の注目度の高まりがトップに選ばれた背景にあるようだ。
【アジア取材ノート】
ベトナム
ベトナム社会にとって喫緊の課題の一つにごみ処理問題がある。市民、行政、経済界が一体となって取り組む必要がある中、製品を消費して廃棄処分する「直線型経済」から、リサイクルして再利用する「循環型経済(サーキュラー・エコノミー)」を目指す動きが出てきた。
国内未実施の臨床検査も受託
日イ合弁が北ジャカルタに検査センター
インドネシア
豊田通商と、日本で臨床検査業務を手掛ける保健科学研究所(横浜市)は1月18日、インドネシアで受託臨床検査サービスを開始したと発表した。地場の製薬最大手カルベ・ファルマと合弁で、北ジャカルタに臨床検査センターを設立。病院やクリニックなどの医療機関で採取した検体の検査を行う。
テルモが台湾同業の
大口径デバイス資産を買収
台湾
テルモは、医療機器の製造・販売を手掛ける益安生医(メデオン・バイオデザイン)が開発した大経口止血デバイスの資産を2,000万米ドル(約21億1,400万円)で買収した。止血デバイス「IVC―C01」は、脚部の動脈から挿入する大経口カテーテルの手術に特化した機器。
製薬大手4社、2桁増益狙う
市場拡大受け18年も強気目標
ベトナム
ホーチミン証券取引所(HOSE)上場の医薬品メーカー4社による2018年の業績見通しが出そろった。市場の拡大を追い風にいずれも20%前後の増益を見込む。1人当たりの医薬品支出は25年には17年比で3倍弱の年163米ドル(約1万7,000円)に達するとされ、年齢構成の変化などを背景に今後は生活習慣病の医薬品などのニーズも高まるとみられる。
ASEAN一覧 工業団地&インフラMAP
ASEAN
東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)の発足により、6億人を超える巨大な経済圏が動き出した。製造拠点と消費地を結ぶ幹線道路や物流施設などのネットワークも次々に整備され、その活用はすでに始まっている。域内の製造拠点である主要な工業団地や経済特区、交通インフラを一つの地図にまとめた。
【アジアの本棚】
1997年9月に香港で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行(世銀)年次総会は特別な意味を持っていた。香港はその年の7月、英国から中国に返還されたばかりであり、タイ・バーツ暴落で始まったアジア通貨危機の最中でもあった。
洪水、地震・津波、テロ─アジアでさまざまな“外的リスク”に直面してきた日本企業の現地法人。だが、「ストライキや横領、不正取得など頻発する内的リスク対策が重要になっている」と、日系大手保険会社のリスク専門家は指摘する。どんな内的リスクがあり、いかに対策を取っていったらいいのか。今年の2月に都内で開催されたビジネスセミナーで、現地の法律などに詳しい税理士、コンサルタントらはいずれも、大きな鍵を握っているのが現地法人の「見える化」だと訴えた。
【プロの眼】
台湾
1990年から約10年間、どん底状態が続いていた台湾の映画界。そこで奇跡的な興行収入を記録したのは、「布袋劇」と呼ばれる伝統的な人形劇だった。
【注目国基本マニュアル】
タイ
タイ経済は2017年に5年ぶりの高水準となる3.9%の成長を記録。同年10月に「国父」として国民に敬愛されたプミポン前国王の約1年にわたる服喪期間が終了し、18年は一層の景気回復が見込まれている。
『NNA カンパサール4月号』タブロイド版で以下を訂正いたします。
21ページの「注目国基本マニュアル タイ編」の「渡航者お役立ち情報」内の飲酒に関する記述に間違いがありました。
誤)気軽にアルコールが購入可能であるが、11:00~14:00、17:00~24:00はアルコールの購入ができない
正)気軽にアルコールが購入可能。ただ、アルコールの購入ができるのは11:00~14:00、17:00~24:00の時間帯のみとなる。
NNAカンパサール編集部