カンボジア・プノンペンで実現する
「日本品質」の暮らし
レオパレス21が海外で初めて自社開発したサービスアパートメント「グランフェルテ プノンペン」がこの秋、富裕層が多く住む閑静な住宅地トゥールコックにオープンする。ハード・ソフト両面で日本の賃貸管理ノウハウを取り入れた『日本品質』の住まいで、日本人だけでなく外国人駐在員とその家族もターゲットにしていく。
自社開発で実現した「こだわり空間」
日本トップクラスの賃貸管理戸数を誇るレオパレス21では2013年から積極的に海外展開を開始。現在ではアジアで16拠点を構えている。日本人駐在員を対象としたサービスアパートは既にタイとベトナムで運営しているが、「グランフェルテ プノンペン」はあえてゼロから自社開発することにこだわった物件だ。
機能性を重視した室内は浴室、トイレ、洗面の各スペースを別に設置。プノンペンでは外国人向けサービスアパートでもシャワーのみの部屋が主流だが、日本式の「ゆっくりとお湯につかって一日の疲れをいやす」暮らしを実現すべく、1ベッドルームを含む全ユニットでバスタブを完備した。また温水洗浄便座も標準装備となっている。
寝室/リビングともに開口部を大きく取り、落ち着いてくつろげる明るい室内は日本のマンションを思わせる雰囲気だ。
きめ細やかなサービスと安全性
地下1階/地上14階の建物には、単身者向けの1ベッドルームからファミリー向けの3ベッドルームまで3タイプ。共用施設としてフィットネスジムやキッズルーム、シアタールーム 、ルーフトップテラスがある。
セキュリティー面では警備員による24時間警備に加えオートキーシステムを導入した。二重のセキュリティーで安全が確保され、プノンペンでも安心して暮らせる体制となっている。また入居後の住み心地に大きく影響する清掃や設備の管理でも日本と変わらないサービスを目指し、「気遣い・心遣い・目配り」が実行できるよう、スタッフの教育を重視していく予定だ。
──プノンペン北部トゥールコック地区でサービスアパートを建設している
7月末に完成し、9月末までに運営を開始できる見通しだ。完成したモデルルームを視察したが、海外初の自社物件とあって満足できる出来栄えだ。ブランド力を高める意味でも、細部にまでこだわっていく。初年度は入居率50%を目指し、早期に70%以上に引き上げる目標だ。
──トゥールコック地区を選んだ理由は
日本人以外の外国人も多く住む地区で需要を開拓するためだ。日本人でなくても迅速できめ細かな「日本式」のサービスは訴求力があると考える。新築物件でも設備の故障はあるだろうが、大切なのはどれだけ早く対応できるかだ。
──2013年以降、海外展開を加速させている。国際事業の規模は
10年後に100億円以上を目指している。今後は賃貸管理や他社物件のアフターサービス、業務の社内アウトソーシングなどに力を入れていく。各国の住宅開発事業への参入も検討している段階で、既に複数の打診がある。このほかフィリピンとミャンマーではサービスオフィスを、カンボジアではBPO事業も展開している。
──今後に事業拡大する際、有望な海外市場は
政治的に安定し、経済の先行きが見通しやすいベトナムに勢いがあると感じている。ただ単純にどこがいいとは言い切れない。東南アジアは一つの市場と捉えているが、各国に特徴やリスクが存在している。良好な関係が築ける現地パートナーを探し出すことも重要だ。ミャンマーでも今後の成長が期待できるため、サービスアパートの運営はいい物件があればすぐにでも始めたいと考えている。(聞き手=竹内悠)
- GRANFERTE Phnom Penh
- #67, St.331 & 570 Sangkat Boengkok khan, Toul Kork, Phnom Penh Kingdom of Cambodia
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・ファシリティ一覧
- 室内設備:冷蔵庫/洗濯機/エアコン/TV/家具/電子レンジ/バスタブ/温水洗浄便座 など
- 共有設備:シアタールーム/キッズルーム/ルーフトップテラス/フィットネスジム