NNAカンパサール

アジア経済を視る April, 2017, No.27

出張前に押さえたい、注目国基本マニュアル

フィリピン編

フィリピン

注目国基本マニュアル・フィリピン編

6年に一度の大統領選挙があった2016年のフィリピンは、政権交代という大きな変化がある中で好調な経済が続いた。国内総生産(GDP)成長率は6.8%に加速し、中国(6.7%)やベトナム(6.2%)を超える水準となった。かつて「アジアの病人」と揶揄(やゆ)されたフィリピンは、いまアジアで最も元気な国と言えそうだ。

ドゥテルテ大統領(NNA撮影)

進出先としての魅力には、ASEANで2番目の人口規模がある。フィリピンの人口は14年に1億人を突破。国際連合の人口推計(15年)によると、29年には日本の人口を上回り、その後91年まで増え続けるとみられている。市場の拡大だけでなく、豊富な労働力の供給が長期的に期待できそうだ。またアジア最大の英語圏国であることも特徴で、ビジネスで英語が通じることが多いのも魅力だろう。

昨年就任したドゥテルテ大統領は過激な発言が目立つが、親日家といわれ、10月には中国に続き日本を訪問した。政策の継続性なども懸念されていたが、前政権の政策はおおむね維持している。

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フィリピンの注目トピック

主要国の信頼度、日本が2位NNA POWER ASIA 2017年3月3日掲載

フィリピン

フィリピン人が信頼する主要国で、日本はオーストラリアと並んで2位だったことが分かった。首位は米国だが、信頼度は低下傾向にある。民間調査会社ソーシャル・ウェザー・ステーション(SWS)が3月2日、調査結果を発表した。

マニラ首都圏、フードパークが急増NNA POWER ASIA 2017年3月2日掲載

フィリピン

マニラ首都圏で、屋外に小規模な外食店を集積させた「フードパーク」が急増している。2016年は前年から10倍の30カ所以上に増加。今年も2倍に増える勢いだ。中間所得層がアフターファイブを楽しむための外食店の需要が高まっているためという。

閣僚が日本で呼び掛け、インフラ分野へ投資NNA POWER ASIA 2017年3月1日掲載

フィリピン

「フィリピン経済の最新動向とビジネス機会」フォーラムが2月28日、東京都内で開かれ、フィリピンの閣僚3人が約600人を前に講演した。2016年の実質国内総生産(GDP)成長率が6.8%と好調な経済を追い風に、同国でますます加速するインフラ事業への投資を呼び掛けた。

フィリピン投資の魅力や注目すべき投資分野について講演したロペス貿易産業相(左)とトゥガデ運輸相

フィリピン投資の魅力や注目すべき投資分野について講演したロペス貿易産業相(左)とトゥガデ運輸相=東京(NNA撮影)

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