社長挨拶

NNAが共同通信グループになってから10数年経ったこの春に新社長に就任した。「共同が持ち合わせていないNNA本来のDNAを経営に生かしてもらいたい」とバトンを渡されました。さび付いていないか心配はありますが、この機会に、NNAが大切にしたいDNAを整理し、このサイトを訪れた皆様にも知っていただければと思います。

◆まず、やってみる

検討に時間をかけすぎず、行動することに重きを置くのがNNA流です。草創期のころ、会社登記や社員のビザ取り、海外からのパソコン調達など会社運営にかかわるすべてを自前でやっていました。コンサルや業者に頼らないことを会社の信条としてきたためで、体当たりで得た経験を蓄積していくこと自体が仕事でした。失敗を恐れていたら何もできません。失敗に学ばなければ成功につながりません。私たちは、マニュアルのない世界で、自分の頭で考え、行動する力をつけ、全員が自走型社員になることを目指します。

◆多様性は困惑から

NNAには、国籍、ことば、宗教など異なる背景を持つ200人の社員がいます。異なる個性はぶつかります。NNAが大切にしている多様性は、往々にして困惑や衝突から始まります。多様性とは、ただ単に異質なものを無条件に受け入れることではありません。違いに向き合い、乗り越える努力をし、落としどころをみつけた先に多様性ある組織が生まれます。異なる個性が網の目のように有機的に結びつくことで、変化に強い柔軟な組織になります。入社時、私たちに共通するのはアジアで働くことを選んだことくらいですが、NNAには異なる意見を歓迎し、楽しむ土壌があります。戸惑いと衝突をいくつも乗り越えて、仲間になります。

◆主役はアジア

NNAで最も重要なのは言うまでもなくアジアの拠点です。日系企業の情報需要を把握し、優先順位をつけてデイリーで配信する。NNAの価値を広く伝え、1人でも多くの読者に役立ててもらう。商品への評判や意見を聞き取り、サービスを改善する。そのすべてをアジアで担っています。市場の動きをリアルタイムで反映できるように、これまで以上にアジアの現場主義を進めることを目指します。

NNAは、日本におけるアジア情報の発信基地になる

1粒1粒の瑞々しい実があつまり1房のブドウになるように、各拠点が磨き込んだそれぞれのコンテンツを1つに集めてアジア情報の集積地となります。アジアの国々で一定の評価を頂いているNNAはこれから、会員制の情報プラットフォームとして、日本においてもアジア情報の発信基地を目指します。

2025年4月1日

株式会社NNA
代表取締役社長 三井信幸

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