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原辰徳監督 インタビュー&記念講演会
プロ野球・巨人の原辰徳監督が母校・東海大学同窓会香港華南支部の招きで香港を訪問し、講演会を開催。監督が考えるチーム運営の秘けつとは、契約が切れる来年以降は――。NNAの単独インタビューに応じた。
巨人・原監督が香港で講演、立ち見も出る盛況
プロ野球・巨人の原辰徳監督が10日、母校・東海大学同窓会香港華南支部の招きで香港を訪れ、香港日本人学校小学部香港校で講演会を行った。講演会には日本人小学校の児童や父兄をはじめ、総勢約700人が参加。立ち見が出るほどの盛況ぶりで、ユーモアあふれる原監督の話に多くの来場者が熱心に聞き入った。
原監督は「野球と私」というテーマで30分ほど講演し、中学校、高校卒業など自身の節目での選択について紹介。15年間の現役時代に自身を奮い立たせたものについては、入団1年目にロッテオリオンズの村田兆治投手(当時)と対決した時、村田選手のフォークボールが消えたというエピソードを挙げ、「こんな球は打てない。この先やっていけるのかと悩んだが、どうしたら打てるのかと正しい努力をし、2年目にはホームランを打てた」とコメント。「限界という言葉を使うのは自分自身を否定していること。限界を超えたところにプロ野球の世界がある」と力を込めた。
またヘッドコーチ時代に長嶋茂雄監督のサインが分かりづらかったという裏話やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で不振だったイチロー選手の打順を入れ替えた時のやりとりなどを、笑いを交えながら紹介した。
質疑タイムでは子どもたちから「原監督が一番注目している選手は誰ですか」「どんなアイドルが好きですか」「野球をしていて一番うれしかったことは」などといった質問が出た。
講演会終了後、ある30代の日本人男性は「WBCでのイチロー選手とのやりとりなど、裏話を興味深く聞いた」と語り、「自分も限界を超え、目標にたどりつけるように頑張りたい」と意気込んだ。<香港>