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NNAが東京で創業25周年カンファレンスを開催
株式会社NNA(NNA)は23日、創業25周年を記念したカンファレンス「『ものづくりニッポン』のアジアビジネス~これまでの25年、これからの25年」を東京で開催した。各界の専門家が講演やパネルディスカッションを行い、参加した企業関係者ら200人余りとともにこれからのアジアでの事業機会を探った。
アジアのビジネスチャンスを探る企業、200人余りが参加
パネルディスカッションでアジアリスクについて語る嶋原氏(左)、平賀氏(中央)、大谷氏(右)=NNA撮影
早稲田大学ベトナム総合研究所の池部亮氏は「日本企業のアジア生産ネットワークの再編」との基調講演で登壇。これまでの生産拠点である中国とタイの2カ国に、ベトナムやラオスなどの近隣国を拠点として組み合わせる「チャイナプラスワンとタイプラスワン」という視点から、アジアでの生産分業の現状や日本企業の課題などを説明した。
アジア向け製造業ビジネスプラットホームなどを手がけるイプロス(東京都千代田区)の営業部部長、早川友樹氏は「ウェブを活用した製造業のアジア展開」について話した。海外での営業・販促活動に関する調査の結果を紹介しながら、ウェブ販促の重要性を強調した。
コンサルティングのJMAホールディングス(東京都港区)ASEAN(東南アジア諸国連合)推進センター長の野元伸一郎氏は「変化するASEAN」というテーマで、2015年までに創設を目指すASEAN経済共同体(AEC)について説明するとともに、同地域でビジネスと人材育成をいかに活性化させるかアドバイスした。
後半のパネルディスカッションでは、日中投資促進機構の事務局長である嶋原信治氏、保険仲立人のマーシュブローカージャパン(東京都新宿区)会長の平賀暁氏、アジアン・ビズ・コンサルタンツ(大阪市)代表の大谷秀昭氏、共同通信社ヤンゴン支局記者(NNA出向)の藤野英憲の4人が登壇。モデレータの江上志朗(NNA編集委員)とともに、アジアのこれまでの25年を振り返りながら、日本企業が心得るべきアジアリスクについて議論した。アジアには洪水や地震などの自然災害も多く、汚職や労務関連の問題などさまざまなリスクが存在するが、表面的な情報に流されず、複数の情報源を基に的確な判断を下してほしいとの認識で一致した。
参加者らは「アジア進出について注意すべき点が理解できた」「人材育成方法の話が印象深く、自社でも取り入れたい」などと話していた。
早稲田大学ベトナム総合研究所の池部亮氏
イプロス営業部部長の早川友樹氏
JMAホールディングスの野元伸一郎氏
モデレータを務めるNNA編集委員の江上志朗と、パネリストとして登壇する共同通信社ヤンゴン支局記者(NNA出向)の藤野英憲。
セミナー後の懇親会には各地で活躍する編集長も多数参加。積極的なやりとりが交わされた
NNA有料サービス契約企業やNNA倶楽部会員を中心に、およそ200名が参加