第10回 O-jin Cup
サッカー「第10回オジンカップ」、華北に栄冠
アジア各地に在住する40歳以上の日本人サッカーチームが実力を競い合うサッカー大会「第10回O―JIN CUP 2014」(NNAなどが協賛)が21日、沖縄県恩納村で開催された。アジア各国・地域の10都市・10チームが初夏を思わせる陽気の下で熱き戦いを繰り広げ、中国の華北チームが優勝カップを手中にした。
同大会は1998年から開催されている日本人サッカー大会「J―ASIA CUP」のシニア版として、2005年に始まった。今年度大会のホストチームは華北だが、昨年のJ―ASIA CUPの開催地が北京だったことや、10回という節目を迎えたことから、趣向を変えて沖縄県での開催となった。 参加チームの所在都市以外で行われるのはこれが初めて。
決勝戦は華北チームとシンガポールチームが顔合わせした。拮抗した展開が繰り広げられ、0―0のままPK戦へ持ち込まれた。PK戦では華北チームのキーパーの好守が光り、3―2で華北チームが2年ぶり2度目の優勝を飾った。大会のMVPは華北チームから、決勝PK戦でスーパーセーブをみせたキーパーの酒井一繁さんが選出された。
得点王は3得点を決めた華北チームの田中健二さんが獲得。最優秀ゴールキーパー賞は華北チームの石原收さんが受賞した。また、最高齢得点賞を62歳9カ月で獲得したマニラチームの荒木宗明さんにはひときわ大きな熱い拍手が送られた。今回初の試みとなったのは決勝戦の後に行われた、50歳以上の選手によるO―50 エキシビションマッチだ。同大会も10年を迎え、50歳以上の選手層も厚くなっていることから新たに50歳以上の枠が作れるのではないかということで加えられた。
各チームから参加した選手が2チームに分かれ対戦、夕日の中、疲れ知らずの“オジン”たちがフィールドを駆けめぐった。
来年のホストチームはマニラで、同大会第1回開催の地での熱戦が見込まれている。