第19回 J-ASIA Cup

2015年10月5日

サッカーJ―ASIA杯、シンガが3年ぶり優勝


アジア各国・地域の日本人サッカーチームが実力を競い合うサッカー大会「第19回J―ASIAカップ2015」(NNAなどが協賛)が3日、韓国の天安市(忠清南道)で開催された。11カ国・地域から集まった16チームが、秋晴れの下、優勝目指して汗を流し、前回4位のシンガポールの「FCニッポンシンガポール」が3年ぶり5度目の栄冠を手にした。

大会は16チームを4チーム4グループに分かれ、まず総当たり方式のグループリーグを実施。各グループの上位2チームが1~8位を決める決勝トーナメントに、下位2チームが9~16位を決める順位決定トーナメントに挑んだ。

シンガポールは決勝でミャンマーの「ヤンゴンJ―STARS」と対決。ペースを握りながらも得点を奪えず、前半は無得点で終えた。後半もシンガポールが流れをつかむが、なかなか得点が決まらない。そんな中、左サイドからの折り返しのボールを太田大輔選手が、飛び出したキーパーをふわっと越える技ありのシュートを決め、シンガポールが均衡を破る。終了間際にはヤンゴンも怒涛の攻撃をしかけるが、ゴールネットを揺らすことができず試合終了。太田選手の1点を守り切ったシンガポールが優勝を決めた。

決勝ゴールを決めた太田選手は「左からいいボールが来たので、絶対に決めてやるという気持ちだった。キーパーが前に出てきた時、浮かそうと考えたが、イメージ通りにうまく決めれた」話した。

また、シンガポールの塩本寿紀キャプテンは「優勝を目標にやってきて、それを実現できてうれしい」と話した。シンガポールは前回のハノイ大会(ベトナム)と前々回の北京大会(中国)はどちらもPK戦で敗れ、4位、6位(ペナンとの合同チーム)に終わっている。塩本キャプテンは「後半中盤まで点が入らず、またPK戦になるんじゃないかとも思った。それでも、流れはうちにあったので、きっと点が取れると信じていた。最後に相手に押し込まれる時間もあったけれど、集中して守ることができたし、得点してしっかり勝てた。来年は2連覇を目指す」と話した。

一方、惜しくも優勝を逃したヤンゴンだが、前回14位から大躍進を果たした。決勝トーナメント1回戦では、前回優勝の「香港Jリーグオールスターズ」に土をつける活躍を見せた。

大会MVPは、決勝点でゴールを決めたシンガポールの太田選手が選ばれた。得点王には、6得点した韓国「OS CONQISTADORES」の渡辺雄也選手が輝いた。

J―ASIAカップは1998年から毎年1回、アジアの都市で開催されている。各チームの選手は多忙な仕事の日々をおくりながらも週末に集まり、この日に向けて練習してきた。

試合の最中には、熱くなり怒号が飛び交うこともあったが、表彰式では互いの健闘をたたえ合う姿が印象的だった。

次回は、タイ・アユタヤで開催される。大会の幹事を務める「アユタヤユナイテッドジャパン」は「次回も楽しい大会にしたいので、みなさんの参加をお待ちしています」と、開催国としての意気込みを話した。


「J-ASIA CUP2015」 フォトダイジェスト







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