第16回 J-ASIA Cup
J―ASIAカップ、シンガポール激戦制す
アジア各地に在住する40歳以上の日本人サッカーチームが競う「第11回OJIN CUPマニラ大会2015」(NNAなどが協賛)が7日、マニラ首都圏モンテンルパ市アラバンで開かれた。大会第1回開催の地にアジア13都市から12チームが集結。夏の太陽が照りつける中、上海ジャパンフットボールクラブ(上海JF)が優勝カップを手にした。
日本サッカー界にとっての“奇跡の地”ジョホールバルで、熱き戦いが繰り広げられた。
予選リーグはA~Dの4組に分かれて争われた。昨年の覇者で過去5回優勝の上海は予選Bグループで、シンガポール、マニラ、台北と対戦し、1勝1敗1分けで2位通過。3戦全勝のシンガポールが堂々1位で通過した。
予選リーグで鉄壁の守りをみせたのがAグループでジョホール、サイゴン、クアラルンプール(KL)と対戦したデリーと、Cグループでバンコク、ソウル、ペナンと対戦したジャカルタの2チーム。いずれも2勝1分け無失点でそれぞれ予選リーグ1位通過となった。
一方、前回大会で3位だった華北はDグループで苦戦。ハノイと0―0で分けたものの、香港、華南に2敗し、決勝上位トーナメント進出はならず。同じ中華圏の華南が3勝0敗で1位通過した。
■PK合戦の末
昼食休憩を挟み、突き刺すような南洋の日ざしが強くなる午後から決勝上位、下位トーナメントが始まった(1試合30分)。予選リーグを勝ち点9で通過した華南は、PK戦の末ソウルに0―1で敗退。結局8位で大会を終えた。デリーも準決勝で対戦した香港に敗れた後、3位決定戦でソウルを下した。
決勝戦(20分×2)では、序盤からシンガポール、香港ともに持ち前の速攻を繰り広げ、主導権が頻繁に入れ替わる目まぐるしい展開となった。両チームとも1ゴールを決めながらも追加点がなかなか奪えず、試合はそのままPK戦へと持ち込まれた。
PK戦でも両チームのキーパーの好守が光ったものの、結局シンガポールが決めたゴールが決勝点となり、12年ぶり4回目の優勝を飾った。
試合終了後の表彰式・懇親会では各賞が贈られ、大会MVP選手にはシンガポールの太田大輔選手が選ばれた。また得点王にはサイゴンの金正旭選手、シンガポールの今田泰昭選手、デリーの三田智輝選手がそれぞれ3ゴールで並んだものの、規定により最年長の三田選手に送られた。
来年の大会は華北(北京か大連)での開催を予定している。
「J-ASIA CUP2012」 フォトダイジェスト【写真提供:NNAシンガポール】