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メタン排出量30%減で合意 欧米主導で世界100カ国超=COP

英スコットランドのグラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で3日、メタン排出量を2020年の水準から30年までに少なくとも30%削減することを目指す「グローバル・メタン・プレッジ」に世界105カ国・地域が署名した。欧州連合(EU)と米国が主導する取り組みで、英国や日本、カナダも署名している。

「グローバル・メタン・プレッジ」は、9月にEUと米国が発表し、世界各国に参加を呼び掛けてきた。人為的に排出されるメタンの排出量を30年までに共同で30%削減する目標を掲げ、署名国はこれを達成するため、エネルギー、廃棄物、農業などの分野でメタンの削減に取り組む。

この日までに署名した国のメタン排出量を合わせると、世界全体の約半分を占める。これにより、50年までの気温上昇を少なくとも摂氏0.2度抑制できる見通し。

メタンは二酸化炭素(CO2)に次ぐ地球温暖化の原因となっている。大気中の量や滞留時間ではCO2を下回るものの、個々の分子の温暖化効果はCO2よりも高い。このため、メタン排出量の削減は温暖化対策の時間稼ぎとして有効とされる。

ロイター通信によると、署名国にはメタン排出量の上位10カ国のうち、米国、ブラジル、インドネシア、ナイジェリア、パキスタン、メキシコの6カ国が含まれている。ただ、残りの4カ国である中国とロシア、インド、イランはまだ参加していない。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国EU米国
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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