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新車登録台数、1月は40%減 1970年以降で最低水準に

自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、1月の英国の新車登録台数が9万249台となり、前年同月比39.5%減少したと発表した。イングランドでのロックダウン(都市封鎖)導入に伴うショールームの閉鎖が消費者の需要を抑制し、1月としては1970年以降で最低水準となった。

1月は個人向けが38.5%減少。法人向けは56%、フリート向けは39.7%落ち込んだ。燃料別ではディーゼル車が62.1%縮小し、ガソリン車は50.6%減っている。代替燃料車(AFV)のうち、ハイブリッド車(HV)は23.9%のマイナスとなった。半面、バッテリー式EV(BEV)は54.4%、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は28%それぞれ拡大した。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ディーゼル車は26.5%増え、ガソリン車が40.2%伸びている。

新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが60.7%落ち込み、姉妹ブランドのランドローバーは35.4%のマイナスとなった。仏グループPSA傘下のボクソールは39.4%下向いた。

ドイツ勢を見ると、フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが42.7%減り、傘下のアウディは32.6%縮小した。高級車ではメルセデス・ベンツが40.7%、BMWが30.5%それぞれマイナスとなった。

フランス車はルノーが45.6%縮小。姉妹ブランドのプジョーは42.9%減っている。シトロエンは51.5%のマイナス。米フォードは46.8%落ち込んだ。

日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が42.9%減少。スズキと三菱自動車は共に74.4%縮小した。ホンダは69.6%、マツダは63.1%それぞれ落ち込んでいる。日産自動車は43.9%減り、スバルは38.8%のマイナスだった。韓国勢は現代自動車が22.6%減となり、傘下の起亜も0.2%縮小している。

SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、昨年の204億ポンドの損失に続き、2021年度は自動車業界にとって困難なスタートとなったとコメント。ロックダウンが、社会、経済、そして自動車業界が環境目標に向けた迅速な行動を取ることを難しくさせていると指摘した。一方で、営業再開により雇用が確保されるほか、製造業を支える需要が刺激され、排出ガスゼロに向けて前進することができると強調。特にナンバープレートの切り替わりに伴い需要が拡大する3月には、ショールームが毎日安全に営業できることが重要事項だと強調した。


関連国・地域: 英国
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

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